会計を極める 第11回「会費の管理のコツ」

会費は会を維持するために会員が出す費用ですね。年会費・月の会費などです。会計担当は会員から集めたお金をしっかり管理する必要があります。会費をきっちり管理するポイントを押さえておきましょう。

会費のルールを決めましょう

自治会・PTA・各種サークルなどは自由な意志によって結成される任意団体です。このため法律で決められた規則やルールなどは義務づけられていません。 だからこそ、会のルールを決めておき、文書化し、会員に周知することが大切になります。(その都度会費の扱い金額が違うと不公平になりますよね)

ルールを決めることで、新規加入者にわかりやすく説明でき、会の運営もルールに従ってできますので会長・役員・会計も安心できます。 会費のルールを決めるにあたっては、総会を開き、話し合いの上で決めていきましょう。

ルールの例

  1. 会費の金額 (一人あたり年額 〇,〇〇〇円など)
  2. 年度途中の新規加入者について、いつから会費を払ってもらうか
  3. 年度途中の退会者について、払い戻しをおこなうかどうか
  4. 会費を徴収できないケースはどのように対応するか

会費を払った人に領収書を渡しましょう

会費を集金したら領収書をその場で渡しましょう。金額などは決まっていると思いますので、あらかじめ領収書の金額、但し書き、宛先を記載しているとスムーズです。忘れてはいけないのが発行者の「署名」または「捺印」をおこない、正式な領収書であることを証明しておきましょう。
詳しくは「領収書の書き方」をご覧ください。

集めた会費は専用の財布にいれましょう

会員から集めた会費は個人の財布に入れず、会費専用の財布(封筒などでも可)にいれましょう。自分のお金と、会のお金を分け、管理をあいまいにしないようにするためです。

会費を払いやすくするために

会費の集金は重苦しい役割です。会員の中には支払わない人、遅延する人がいることもあります。そのような方には、会の重要性・会費の用途について詳しく説明し、理解してもうらう必要があります。 また、年会費などは一度に徴収するのではなく、四半期・月別で分割して支払いしていただくという方法も有効でしょう。
それでも徴収できないやむおえない理由がある場合には、会長や会計の一存では不公平になりますので、総会・会議などで話しあい、会の基準のもとで対応を決めていくとよいでしょう。

 

 

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